ナガエツルノゲイトウ(特定外来生物※1)の侵入・定着を防ぎましょう
みなさん、「ナガエツルノゲイトウ」という特定外来生物※1をご存じでしょうか。
「ナガエツルノゲイトウ」は、南米原産の多年草のことで、夏から秋に細い柄の先に球状の白い花を付けます。河川や池では、大群落となり水面をマット状に覆うこともあります。特に茎が千切れやすく、節や根から活発に再生し拡散しやすい性質を持っています。更に水陸両生なので、畦や畑地にも侵入しやすく、熊本県内でも生息が確認されています。
この厄介な「ナガエツルノゲイトウ」は、水利施設では水路を閉塞し取水・排水の障害となり、水田や畑に侵入すると雑草化し、繁茂してしまうと除草剤も効きにくい為、作物の収穫が困難となってしまいます。
もし、活動エリア内の農地や水路周辺で「ナガエツルノゲイトウ」の生息が確認され、多面的機能支払交付金の活動として実施する場合は、活動計画書への位置づけが必須となるため、必ず市町村のご担当者か本協議会にご連絡をお願いします。
活動計画書に位置づけた上で、農地周りの作業を行う場合、刈り払いでは断片が農地に侵入し、そこから繁殖してしまう恐れがあるため、茎葉処理剤を中心とした防除※2を実施する必要があります。
水路周りで発見された際は、除草剤が使用できないため、遮光性100%の耐水シートの敷設※2をお願いします。(1年半から数年程度シートで覆う必要があり、遮光性99%以下だと完全に枯死させられません)
※1特定外来生物とは、特定外来生物法で指定された、生態系や農林水産業に被害を及ぼす海外起源の生物のことで、栽培・移動には許可が必要となります。
※2必ず、共同活動の実践活動で、「(1)生態系保全 7)外来種の駆除」を活動計画に位置付けてください。活動計画に位置付けた上で、「ナガエツルノゲイトウ」のような再生力や繁殖力の強い外来種を駆除する場合のみ、「根まで枯らす除草剤」の使用を認めます。